スリランカ民主社会主義共和国大使館
スリランカは、真珠の形をした小さな国土に多様性を秘めた奇跡の島です。
スリランカの多様性は実際、生活の様々な場面に及びます。
まっすぐな海岸線からごつごつした岩の入り江まで、様々な形状をした荘厳なビーチに囲まれたこの島には、ラグーン、湿地、川そして様々な野生動物が暮らすジャングルなどの地理的特徴を含んだ海岸平野があります。
霧と風を受けて変形した樹木の森に覆われた高原地帯は、山々がそびえ立つ中央山脈まで続き(スリランカには7種類の森林がある)、パタナスと呼ばれるなだらかな茶畑があります。また、丘陵地帯には、壮大な滝が随所に点在し、スリランカの国土面積の割には、おそらく他のどの国よりも多くの滝があります。
スリランカは多民族、多宗教、多文化社会であり、長年にわたる外国移民との交流の影響を受けています。
しかし、すべては今日も存在する先住民、ヴェッダと呼ばれる狩猟採集民族が始まりでした。主な民族グループはシンハラ人とタミル人で、その両方は元々インド亜大陸からやってきました。
古代、スリランカが貿易拠点となった時代に島に渡り定住したイスラム教徒もいます。同様に、マレー人と中国人もスリランカに魅了され定住しました。
ポルトガル人とイギリス人はアフリカからKaffirsを、ヨーロッパの貿易商であったオランダ人はBurghersをもたらしました。
その他のコミュニティでは、南インドからのChettiesなどもあり、その他多くの人種がスリランカに定住しました。
スリランカ人は、常に笑顔を絶やさず、見知らぬ人でも喜んで手助けする温かく親しみやすい気質を持っています。また、ささやかではあるかもしれませんが、自宅へ招き、温かくもてなしてくれることもあるでしょう。運転手や観光ガイド、偶然知り合った現地の方からお誘いがあっても驚かないでくださいね。
スリランカの文化的深みはユネスコに認められ、6つの遺跡が世界遺産として認定されています。
聖地 アヌラーダプラ
古代都市 ポロナルナワ
黄金寺院 ダンブッラ
古代都市 シーギリヤ
聖地 キャンディー
ゴール旧市街とその要塞
(生態学例としてシンハラジャ森林保護区が7つ目の世界遺産に登録されています。)
巨大な仏塔(ドーム型の建造物)、アヌラーダプラとポロナルナワの荒廃した都市の古代建築遺跡から、ダンブッラ寺院へ続く素晴らしい階段、シーギリヤ・ロック宮殿のシギリヤレディーと呼ばれる官能的なフレスコ画まで、旅行者は文化三角地帯と呼ばれるコンパクトなエリア内でこれらの世界遺産を体験することができます。
丘陵地帯には、仏陀の神聖な歯の遺物を収めている、ダラダ・マリガワ寺院(Dalada Maligawa)や仏歯寺(Sacred Temple of the Tooth)がある古都キャンディがあります。 独特の建築、芸術、音楽を持つキャンディは伝統文化の拠点です。
一方で、南に向かうと17世紀半ばの植民地時代の遺産、アジアで最も保存状態の良いゴールのオランダ植民地時代の要塞をご覧いただけます。
の巨大な砦、格子状の街路、いくつものオランダ洋館などがあり、ゴールが国の主要港だった頃と同じように今も賑わっています。スリランカで最もユニークな観光スポットのひとつです。
スリランカの古代文明は、仏教、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教による色鮮やかなお祭りの遺産を島にもたらしています。これらの祭典は、式典と儀式を行うために必要な能力を生まれつき持った人々によって行われます。
満月の日はポヤ(満月祭)と呼ばれる祭日です。最も重要な満月祭は、5月のヴェサック・ポヤ(ヴェサック月の満月祭)で、仏陀の生誕、悟り、入滅を示しています。
パンダルと呼ばれる仏陀の生涯の出来事が表現された絵を、彩色された竹の骨組みで彩った飾りつけは、一見の価値があります。
スリランカで最も観光客向けのお祭りは、キャンディ・エサラ・ペラヘラ祭です。 7月下旬から8月上旬にかけて10日間にわたってキャンディで開催され、エサラ・ポヤ(8月の満月の日)にクライマックスを迎えます。
ペラヘラとは 「行列」を意味し、ドラムをたたき、松明を回しながら踊る曲芸師やダンサー、そして衣装をまとったゾウなどが、毎夜まさに魔法のような行進をします。
また、煌びやかな衣装をまとったゾウが、人々が崇める仏陀の神聖な歯の遺物を運びます。
ヒンズー教のお祭りは、神スカンダの銀の戦車と槍が町中を行進するウェール祭り、そしてスカンダ神と繋がるため、火の上を裸足で歩く儀式をする南の奥地のカタラガマ祭などがあります。
スリランカは、常に心身だけでなく魂と精神もリフレッシュできる場所です。
そして疲れた体と心を癒し回復させる為に、何千年もの間非常によく使われた方法は、世界で最も古く、そしてホリスティックな医学療法であるアーユルヴェーダでした。
スリランカは、2000年もの間、心と体の癒しの中心だったのです。
アーユルヴェーダのプログラムは、種類豊富なハーブトリートメントと様々なバリエーションのお風呂やマッサージ、そして浄化と活性を促すヨガや瞑想、そして特殊なダイエットなどと組み合わされ構成されます。
現在、スリランカにはアーユルヴェーダだけではなく、タイマッサージやハイドロセラピー、ハーブバス、リフレクソロジー、美容施術などのような東洋及び西洋の施術を提供するスパが西海岸を中心に多く点在しています。心の栄養を求めている方には瞑想コースもあります。
環境保護は大切だという考えは、古くからスリランカ社会では深く浸透してました。
紀元前3世紀に仏教が伝来し、スリランカ初の仏教徒の王が、初めて野生動物保護区域を設立しました。
現在この伝統は、スリランカの13%にわたる国土が、国立公園、保護区域、聖域、ジャングル内の通路として国から保護され継続されています。
スリランカは幅広い生物の多様性を持ち、実際にこの島は(インド西ガーツ山脈と合わせ)コンサーベーション・インターナショナルによって、世界の生物多様性注目スポット34ヶ所の1つとして承認されています。
さらに、シンハラジャ森林保護区は、国内の主な熱帯雨林で唯一の存続可能なエリアであり、ユネスコ世界遺産に指定されています。 また、注目すべきは固有種が高い割合で生存していることです。
14ヶ所の国立公園の1つであるサファリでは、スリランカの91種類の哺乳類(16種の固有種)象、ヒョウ、ナマケグマ、サンバー、アクシスジカ、豚、マメジカ、ホエジカ、イノシシ、ヤマアラシ、アリクイ、ジャコウネコ、スローロリス、インドオオリス、そしてマカク属、カオムラサキラングール、ハヌマンラングールのようなサルなどを見ることができます。
そして、233種以上の留鳥(33種が固有種)がおり、鳥類学者の楽園でもあります。しかし、渡り鳥を含めると482種と驚異的な数にまで達し、171種の爬虫類(2種のワニを含む101種)が生息しています。
また、幸いなことに、83種の蛇のうち、命に関わる猛毒蛇は5種のみ。
近年、両生類の発見が急増しているので、これを読むときには106種(90種の固有種)よりも数が伸びていることでしょう。
1,600km以上の海岸を持つスリランカは、ウィンドサーフィン、ウォータースキー、サーフィン、セーリング、スキューバダイビング(レックダイビングを含む)、シュノーケリング、スピードボート、バナナボートをするには理想的な場所です。
ウォータースポーツに最高な場所は、西海岸のネゴンボ地方、南西部のワドゥワ、カルタナ、ベルワラ、南部と南東海岸のベントータ、ヒッカドゥワ、ゴール、ウナワチュナ、コッガラ、タンガル、ハンバントタです。
国内外の専門家(PADI資格インストラクターを含む)が運営し、最先端の設備を貸し出しています。
スリランカには、ラグーン、タンク(貯水湖)とあわせ100を超える川があるので、年間を通してキャンプをしながらカヤックやカヌーを楽しむ機会がたくさんあります。
特に人気があるのは、カル川、ケラニ川の2つ。
キトゥルガラ近くのケラニ・ガンガ川には高速原水と急流があり、バージンズ・ブレスト、ヘッド・チョッパー、キラー・フォール、リブ・ケージ、スロット・アンド・ドロップなどの名前がついたラフティング体験(11月から4月のみ)には理想的な川です。
様々な風景、野生動物そして遺跡は、トレッキング体験を素晴らしいものにしてくれるでしょう。
また、シンハラジャ森林保護区を含め、特別な自然トレッキングコースは、ホートン・プレインズ国立公園、ナックルズ・レンジ森林保護区、そしてハクガラ自然保護区などがあります。
さらに、パラグライディング、ロッククライミング、洞窟トレッキング、マウンテンバイクもお楽しみいただけます。
スリランカには様々な宿泊施設の選択肢があり、コロンボには近代的な5つ星ホテルだけではなく、過去の魅力とロマンスを象徴する植民地時代のホテルがあります。
島には見事な背景のある場所に建てられた素晴らしいホテルがあります。沿岸部、特に西部と南部には数多くのリゾートホテルがあります。 いくつかのホテルは、20世紀のアジアを代表する建築家の1人であるジェフリー・バワ氏によって設計されました。 バワのビジョンは、伝統的な影響や周囲の景色によって美しく柔らかで、より豊かになる「トロピカルモダニズム」と呼ばれるスタイルを取り入れています。
キャンディ、ヌワラエリヤ、バンダラウェラのような丘陵の田舎町は、植民地時代のホテルが印象的。そして、野原の先を思い切って進み、アドベンチャースポーツに熱中する人達のためには、美しく改装された植民地時代の家、紅茶とゴム園の建物、ジャングルの山小屋、木の上の家やロッジハウスなどがあり、キャンパステントでのキャンプなども体験できます。
スリランカでは多くの種類の米、スパイス、野菜や果物が栽培され、植民地時代からの外国の影響もあり、豊富な種類の料理を楽しむことができます。
主食のお米は、繊細に味付けされたものからダイナマイトのように辛いものまで種類豊富で色とりどりのカレー(茄子、じゃがいも、グリーンバナナ、鶏肉、魚)と一緒に食べられています。
また、他のスリランカの主食には、ホッパー(パンケーキのようなスナック)、ストリングホッパー(蒸し米ヌードル)、ピットゥ(小麦粉とココナッツを混ぜ合わせた食べ物)があります。
お米と付け合せのおかずをバナナの葉で包んで焼いたランプライス は、オランダ統治時代の遺産です。シーフード好きな方は、新鮮な魚、エビ、カニ、イカ、淡水ザリガニを楽しむことでできるでしょう。
デザートには、ヤシの花の蜜と一緒に食べる水牛のヨーグルト、マレー人から伝わったキャラメルのようなワタラッパンがあります。
そしてスリランカには、カツレツ、パティス、マルパン(魚のパン)、キンブラ・バニーズ(ワニの形のバンズ)などサクッとすぐに食べられる多くの素晴らしいスナックもあります。
人気のマンゴー、パイナップル、バナナ、パパイヤなどの美味しい果物もありますが、サポジラ、マンゴスチン、ランブータン、ウッドアップル、カスタードアップル、ベリーなどの独特であまり知られていない果物もあります。
スリランカでは様々な形態のショッピングを楽しめます。
ビーチで日光浴をしながら手工芸品の売り子さんと値切り交渉をしてみたり、米袋の間をすり抜けながら伝統的な村のお店で果物を選んだり、コロンボの豪華なショッピングセンターの雰囲気を楽しみながら特売価格の最新のファッション(スリランカは主要衣料輸出国)をチェックしたりしてみてください。
そして、手工芸品店を訪ねると、お土産に最適なマカラ(神話の動物、ライオン、白鳥、象、蓮)などの伝統的なデザインの真鍮製品(入れ物、トレイ、ランタン、花瓶)と銀食器(飾り彫りし線条細工を施したジュエリー、紅茶セット)があります。
さらに、儀式用のマスク、漆器、バティックや手織りの布、レース、木製の置物などが人気です。そして最後に、スリランカには、ブルーサファイア、スターサファイア、ルビー、キャッツアイ、ガーネット、ムーンストーン、アクアマリン、トパーズなど世界の宝石生産国の中でも最も幅広く豊富な種類の宝石があります。その上、スリランカにはもともと宝石加工の伝統があるので、宝石に命を吹き込むことが出来るのです。
(提供:スリランカツーリズム)